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2023.8.4

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この日は特別な日になるはずだった。

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『そうだよ、僕がトップバッター。8月4日の獅子座。

 君は……9月26日の天秤座くんだよね?

 なんで知ってるかって、それは……団員だから』

 

にっこりと笑って誤魔化した。

君はなんでも信じてくれるから。

 

それが心配ではあるけれど、僕の目が届く範囲では

大丈夫にさせておこうと考えていたね。

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『 ……そうか、今日は8月5日か 』

気がつけば終わっていた特別になる”はず”だった日。

気がついたのは0時03分。

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何もかも遅かった

でも、今までと同じ、ただ、特別になれる日を逃しただけ。

​

​

『 Happybirthday,shiki 』

​

​

二人で話したワインを手に持つ。

この日にはこのワインを……なんて浮かれて買ってしまったもの。

一人で開けて飲んでしまえば……終いになれるのか。

 

​

『 ははっ、本当……よかったよ、今日が8月5日で。

 

  君の出番は今年じゃない、またいつか。

  その時には……何かが変わってるといいね。未来の僕。 』

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「昨日はどんな日だったっけ

 ああ、今日も彼はあの子を見ていたな

 珍しく稽古なんかしててさ、楽しそうに……。」

 

ぎゅっとワインを持つ手に力が入る。

​

​

「何かアクションを起こせば

 あの人は僕を一瞬だけでも見てくれたのだろうか。

 

 ……そうしたら

 それだけで僕にとっては最高の日になるはずだったのに」

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『寝るまでが今日なんだっけ

 じゃあ、今日くらいは夢をみてもいいかな』

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『あの約束、来年に延期してもいいかな。

 ワインは割らずに夢をみさせておくよ』

それが俺のいつかの誕生日。

いつの間にか終わっていた誰しもが主役になれるという日。

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「まさか、そんな……」

0804

 

4桁の数字、空いた鍵、設定したのはーーー?

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「君のそういうとこ、そういうとこだよ……」

 

ねえ、毎日…毎日だよね?

鍵を閉める時、開ける時……

 

毎日どんな気持ちで……

 

「そういうとこ……格好良すぎるよ、巡」

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「僕は、毎日貰っていたんだね。君からのーーーーー」

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特別な日なんていつでもいい

僕は君といる時が特別だから

 

でも、毎日が特別だと君は喜ぶかな?疲れるかな?

​

​

「さて、ワインを沢山買っておこうか」

”特別な日に乾杯を”

2023.8.4

Happy Birthday shiki

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